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2021.03.31

【セミナーレポート】新規事業開発セミナー「顧客ヒアリングやプロトタイピングのポイントを学ぶ」(2021年1月22日)

2021年1月22日に、会員の皆さまが新規事業・新サービスの開発をより効果的に進めていけるよう、「顧客ヒアリング」と「プロトタイピング」をテーマに新規事業開発のノウハウを身につけるセミナーを開催しました。

県内外からオンラインで参加いただき、講義やグループワークを通じて、学びと交流を深める時間となりました。この記事ではセミナーの様子をご紹介します。

セミナー概要
テーマ:①ヒアリング研修 ②プロトタイピング研修
対象:新規事業開発を検討しており、体系的なノウハウを学びたい方
   顧客の課題や要件を効果的にヒアリングする方法を身につけたい方
   効果的なプロトタイピングの方法を身につけたい方
講師:株式会社アルファドライブ シニア・ディレクター 白杉 大 氏

テーマ①ヒアリング研修

新規事業開発の最初のステップである「顧客ヒアリング」からセミナーがスタートしました。新製品やサービスを検討する際、顧客の抱える課題を正確に捉えることができなければ、大きな手戻りが発生することになってしまいます。陥りがちなヒアリングの落とし穴の事例を交えながら、その手法を学んでいただきました。

実践的なヒアリング方法のパートでは、生命保険の新商品開発を題材に、顧客にどのような質問をすれば良いか、参加者の皆さまが考えた質問内容をチャット欄に書き込んでもらいました。顧客課題を捉える効果的な質問について意見交換をしながら考えました。

ヒアリング手法を学んだ後は、グループに分かれて、参加者の皆さまが検討されている新事業のヒアリング練習へ。「顧客は言葉では嘘をつく」ということを理解した上で、事実や行動を明らかにするヒアリングに挑戦していただきました。

テーマ①ヒアリング研修の締め括りは、質疑応答コーナーです。様々な手法を取り入れて顧客ヒアリングの回数を増やすことが仮説のブラッシュアップに繋がります。


テーマ②プロトタイピング研修

ヒアリングを重ね、新商品やサービスの仮説が定まってきたら、次はプロトタイプ(試作品)作りの段階に入ります。新規事業開発においてデザイナーはデザインを、プログラマーはコードをすぐに作りがちですが、アイデアやサービスはヒアリングを繰り返すうちに初期仮説とは異なるものに変化していきます。今回は『なるべく作らない』プロトタイピングの方法を学んでいただきました。

プロトタイプは、段階的な仮説検証を行うための手段として、最低限のものを作るようにします。最初はコンセプトを紙に書いたものを顧客に見せるところから始まります。

今回のセミナーでは、高知県オープンイノベーションプラットフォームで実際に取り上げた課題のプロトタイプ紹介もありました。海面養殖の生簀の中を確認したいという要望に対して、水中撮影ができるカメラ・ロープ・ライトを組み合わせたプロトタイプを使用しています。新たな製品を作らなくても、既製品の組み合わせで仮説検証を行うことができるのです。

プロトタイプ検証のチーム作りや実証実験の振り返り方法、顧客がアイデアを沢山持っている場合にプロトタイプ開発が本来の課題解決からずれてしまうことを防ぐ方法等、新規事業開発を進める上で起こりうる具体的な問題について意見交換が活発に行われました。

今回の新規事業開発セミナーでは、顧客ヒアリングとプロトタイピングにテーマを絞り、新規事業開発の重要なポイントをお伝えしました。

高知県オープンイノベーションプラットフォームで募集している課題に取り組まれる際には、課題提供者へのヒアリングや県内外の企業様とのプロジェクト組成支援等のサポートをさせていただきます。

会員の皆さまが、新たな製品の開発を効果的に行えるように、今後もご支援を継続していきます。

会員の皆さまには、イベントや課題説明会情報を随時お届けしておりますので、まずはお気軽にご登録をお願い致します。

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